SSDのフリーズロックについて

SSDの 「フリーズロック」(Freeze Lock)

権限のある正しい利用者のみがSSDストレージをアクセスできるように特殊Lock/Unlock制御する機能が近年のSSDおよびHDDストレージに内蔵されています。

1.機能概要と目的(Freeze Lock)

パソコン用のSSDストレージからの不正な情報アクセスを防ぐ目的でSSDストレージをロック(FreezeLock)する機能がある。
Freeze Lock(Frozen)状態のSSDストレージにはPWパスワード無しではアクセスすることはできませんので、Lock状態を解除(アンロック)する必要があります。

2.Lock解除の仕組み

FreezeLock状態のSSDストレージにアクセスするためにはロック解除用のPWを入力する必要が有ります。
または、対象のSSDストレージの電源を一時的に「OFF」にすることによりFreezeLockは解除(Unlock)されます。
FreezeLock解除(Removal)はFLRと略称されることが有ります。

3.ロック解除の手順

データ消去用ソフトを使用してPCに内蔵されているSSDストレージを完全データ消去実行(SecureErase/SanitizErase消去コマンド)する場合に、
対象のSSDストレージがFreezeLock状態の場合にはデータ消去実行ができません。
しかし業界標準のデータ消去ソフトには、FreezeLock状態を自動的に解除(略:FLR)する手順・機能が標準に備わっていますのでこの機能を使用して完全データ消去を実行して下さい。
基本的には、FreeezeLock状態のSSDストレージは、「対象SSDストレージ電源をOFFにした後に再度電源をON」にするサイクルを実行することによりLock解除することができます。
この方法を一般的に行うことは難しく上記のPCデータ消去ソフトに組み込まれた標準Unlock機能を実行することを推奨します。

4.ご参考: SSDデータ消去 注意事項

SSDストレージのデータ消去の場合は、「オーバプロビジョニング(OP」「隠し領域」「リマップ・セクタ」などのデータの完全消去を考慮する必要があります。
HDDでは標準的に用いられている上書き消去方法(Overwrite)をSSDストレージに適用しても一般的には完全なデータ消去は行われません。
しかし、SSDストレージのデータ消去の場合には「SecureErase」や「SanitizeErase」消去コマンド方式をしようして完全なデータ消去方法を行う必要があります。
参考: FreezeLocに対応の製品としては当社データ消去製品GT-400、Blancco 消去ソフト、DataSeeper3消去ソフト他が有ります。

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