以下の条件に当てはまる場合には、コピープロテクトが掛からなかったり、作成に失敗する場合があります。

  • 最大容量の制限について
    コピーガードは、DVDの物で約200MB、Blu-rayの物で約2GBの容量が追加されるため、コピーガードを掛ける前でディスクの最大容量まで記録されるマスターの場合は、コピーガードを付与するとディスクの容量を超えたデータが記録されてしまい、正常に再生できないディスクとなってしまいます。 その場合には、マスターの容量を削減して頂く必要がございますのでご了承下さい。マスターのデータがディスクの最大容量からDVDは200MB以上、Blu-rayは2GB以上の余裕がある状態にしてご利用下さい。
  • ディスク内の構成が規格に準拠していない
    DVDの場合はDVD-Video形式に準拠、Blu-rayの場合はBDMV形式に準拠したフォルダ、ファイル構成である必要があります。
    Blu-ray形式ではルート直下に「BDMV」と「CERTIFICATE」フォルダが存在しています。この2つのフォルダ以外がある場合は非準拠のためプロテクト処理が失敗する事があります。
    【例:オーサリングソフト独自形式のフォルダが存在してる】
    Blu-ray形式の場合はルートに「BDMV」と「CERTIFICATE」フォルダの2つが存在している場合に正常な処理が行えますが、それ以外にオーサリングソフト独自形式のフォルダなどが作られている場合にはコピーガード処理が行えません。このフォルダを削除しただけでは再生できなくなる場合がありますので、このような独自フォルダが存在しないマスターに作り直す必要があります。
    DVD-Video形式ではルート直下に「VIDEO_TS」フォルダと「AUDIO_TS」フォルダが作られています。この2つのフォルダ以外がある場合、または「AUDIO_TS」フォルダが無い場合は非準拠のためプロテクト処理が失敗、または再生が正常に行えないディスクとなる場合があります。
    【例:VIDEO_RMフォルダが存在してる】
    DVD+RW規格で用いられる「VIDEO_RM」フォルダが用意されている場合はDVD-Videoとは異なる仕様のためガード処理が行えません。しかしながら「VIDEO_RM」フォルダは再生に必要な情報が入っているため、フォルダを消去した場合には再生が行えなくなります。プロテクトを掛けるには、DVD-Videoの再オーサリングを行い、「VIDEO_TS」と「AUDIO_TS」以外のフォルダがない形式で改めてマスターの作成を行って下さい。
    「AUDIO_TS」フォルダが無い場合は「AUDIO_TS」の名前のフォルダを新規に作成して下さい。中は空のままにします。

    独自にフォルダやファイルを加えた場合にも失敗となります。PCで再生する用途の動画や画像のファイルや、ディスクに記録されている内容をメモ書きしたテキストファイルなどを追加で入れることが無いようにして下さい。

  • ディスク形式が対応していない

    「VガードBlu-ray 簡易方式」はBD-R 一層のみ、かつ専用ディスク利用でのみコピーガード付ディスクが作成可能です。二層メディア(DL)や他の形式には対応しません。
    「VガードBlu-ray BCP方式」は一層メディア、二層メディア共に対応していますが、REには対応しません。「VガードDVD VCP方式」同様の対応も含みます。
    「VガードDVD VCP方式」は一層メディアと二層メディア共に対応していますが、RWとRAMには対応しません。

    ディスク種類 Vガード Blu-ray 簡易方式 Vガード Blu-ray BCP方式 Vガード DVD VCP方式
    BD-R 一層 ×
    BD-R 二層 × ×
    BD-RE × × ×
    DVD-R 一層 ×
    DVD-R 二層(DL) ×
    DVD+R 一層 ×
    DVD+R 二層(DL) ×
    DVD-RW × × ×
    DVD+RW × × ×
    DVD-RAM × × ×
    CD × × ×