HDD(ハードディスク)やSSDを廃棄処分で捨てる場合はどのようにしていますか?
安全ではない方法ですと、機密情報や個人情報の漏えいが発生してしまうかもしれません。
再利用するのであれば、時間を掛けて記録領域の全域に無意味なデータを上書きする「完全消去処理」を行う方法もありますが、テラバイトを超える容量の場合は処理に丸1日かかることがありますし、見た目で消えていることが判断できないことがネックです。
再利用することが無いのであれば「物理破壊」が最適です。
物理破壊をするのに、ハンマーやドリルなどの工具で行いますか?
それは大変危険です。HDDやSSDの中には金属やガラスがあり、破片が飛び散るだけでなく、跳ね返って身体に当たって大けがをしてしまうかもしれません。そのような方法は考えないようにしましょう。
では安全に、そして確実に処理するにはどうしたらいいでしょうか。


HDDやSSDを破壊するための、専用の装置があります。
「ストレージパンチャー」と呼ばれる機器です。
この装置を使えば、HDDやSSDの構造に詳しくない方でも正しく簡単かつ確実に、安全な破壊ができるのです。また、数十個とまとまった数がある場合でも、短時間で処理が完了でき効率も上がります。
HDDでは、記録されている「プラッタ」という部品に穴を貫通させ、読み書きが行えない状態にします。

SSDでは、メモリチップを割って使用できなくします。

どちらも、見ただけで「もう使える状態ではない」とわかるので安心して廃棄ができます。
総務省が地方公共団体に示した情報セキュリティポリシーにて、廃棄するには物理的破壊をするよう示しています。
https://www.soumu.go.jp/denshijiti/jyouhou_policy
このように、情報漏えいを防ぎつつ廃棄するには物理破壊を行うことが適していると判断されています。
セキュリティ保護を目指し、物理破壊を行うようにしましょう。