【用語解説】HDD大容量化技術 HAMR(熱アシスト磁気記録)

HDD大容量化の流れ、および最新の技術であるHAMRの基本を紹介します。

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HDDの大容量化


現在のハードディスク(HDD)の多くはサーバ等に使用されています。
特にデータセンタ(DC)では大量のデータを保存し高速で取り出すことが必須ですので、データセンターでのデータストレージ全体の約8割はHDDが使用されています。
HDDの大容量化は重要であり3大HDDメーカは大容量化に注力しています。
SEAGATE社はHAMR(熱アシスト磁気記録:Heat-Assisted Magnetic Recording)技術を実用化し、すでに30TB以上のHDD製品を市場投入しています。1枚の記録面(Platter)に3TBのデータ記録可能で、記録面10枚の30TBのHDDが商品化されました。
WesternDigital社およびToshiba社も同様にHAMR技術を使用しての大容量HDD製品の量産化を計画しています。

参考:データ量の増加予測
データ容量の世界市場が記録を必要としている総データ量は2028年には約394ZB(1ZBゼタバイト=1,000EBエクサバイト=1,000,000TB)に増加すると見込まれています。すなわち、2023年からの5年間で約3倍にデータ生成量が増える見込みです。

HAMR記録方法とは


① HDDの単盤(データ記録面:Platter)へのデータ記録技術は、記録方式が2005年頃(約20年前)に従来の「水平記録方式(別名:面内記録技術)」から「垂直記録方式(PMR)、東北大学岩崎教授の発案」が実用化しHDDの記録できる容量増が行われました。
② また、従来の記録方式(CMRと称する)に比較して、HDDの記憶容量増を目的とした瓦記録方式(SMR:Singled Magnetic Recordingと称する)も普及しています。
③ 2025年頃からは、HAMR(熱アシスト磁気記録)が実用化されたHDDの市場投入が開始された。HAMRとは、レーザ光熱技術を使用してメディアへの書き込み時に瞬時に約400℃高温加熱し記録面の保持力を一時的に下げて書き込みを容易に行う技術です。この技術を採用することにより近い将来には100TBの3.5インチHDDが登場すると思われます。

注意:現行の磁気消去装置(Degauser)ではHAMR記録のHDDを磁気消去することはできません。再使用リユースのためにはソフトウェアに依るデータ消去を、または廃棄処理リサイクルのためには物理破壊処理を行う必要があります。

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